日本には石州、淡路、三州という瓦の3大産地と呼ばれている地域があります。
島根県の石州の瓦は、山陰特有の雪深い地域の特性から表面に釉薬(ガラスコーティング)を施したものが発展し、淡路と三州ではいぶし瓦という炭素コーティングをした黒い瓦が発展してきました。
広島県や岡山県など瀬戸内海に面した地域では、この釉薬の瓦といぶし瓦の両方が使われています。
淡路島のいぶし瓦は、瀬戸内の島や海に近い地域で使われることが多く、同じ県でも山間の地域では釉薬を施した石州瓦の屋根を多く見かけます。
実用性からなのか、それともそれぞれの地域への流通のしやすさからだったのか、この屋根のデザインの切り替わりと家々の風情の変化が中国地方を旅する時のちょっとした楽しみになります。
この地域を訪れる際は、ぜひ屋根の違いとその歴史的、地勢的背景を感じながら楽しんでもらえればと思います。
いぶし瓦や石州瓦の屋根が並ぶ風景は、私たちが大切にしていきたい日本の大事な景色だと思いませんか?
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